マンション管理人になって後悔する人、しない人|現役の私が思う違いは?

もしも、あなたが、マンション管理人になって
後悔するかどうかは、年齢でも体力でもありません。
それは「プライドの置きどころ」です!
私の場合、一発目から洗礼を受けました。
まずは、先輩に教わりながら、外の掃除をしたのですが
「恥ずかしい!」
人が通るだびに、
「もしかして、知り合いかも」
「学生のときの同級生か?」
「現役時代の会社の後輩かも」など、ヒヤヒヤしながら、仕事を覚えるどころではなかったのです。
なるべく、ひと目につかないように、帽子を深くかぶって、マスクで顔を隠して作業しました。
いい歳をして、情けない!
どうして、堂々とできないんだ!
つい最近まで、管理職をやっていた身。
自分でも思ってもいなかった
「プライド」という魔物
ムクムクと顔をだし、湧いてきました。
このプライドと上手に付き合わなければ、マンション管理人は務まりません。
では、これからマンションの管理人の仕事を考えている人の参考になるように、現役管理人が思う、管理人になって「後悔する人」、「後悔しない人」を解説していきます。
こんな人は後悔しやすい3選
本章では、その人自身が抱えるものから出てきた後悔を解説します。
管理会社の人間関係とか、マンションの住民との軋轢からくる後悔などは、どこで勤務しても付きまとう課題だから、そこには触れません。
後悔する人① 前の肩書を、手放せない人
定年前後で、マンション管理人になろうとするような人は、前職で管理職をやっていた方が多いです。
みなさん、最初のうちは、どうしても、前の肩書きが手放せません。
例えば、マンションの住民と世間話しをした時に、「いや〜実はわたし、〇〇会社の〇〇部署で責任者をやっていたんですよ」とか、自分から役職までしゃべってしまいます。
まだ、「過去の栄光」ではないですが、「過去をひきづって」いますよね!
こういう気持ちは誰にでもありますが
しかし、そこをグッと堪えて、「いや〜大したことはやってませんでした」ぐらい言えないと、自分自身がつらくなって後悔します。
道ですれ違う人、毎日同じ時刻に犬の散歩をする人、窓口に来る業者さん、管理会社の人たち、そして毎日顔を合わすマンションの住民。
み〜んなあなたの過去の役職なんか、まったく興味ないですし、聞きたくもありません。
彼らは、あなたのことを、年老いた、掃除をして、窓口にいるおじさん。
それくらいにしか思っていません。
だから、なるべく、笑顔で、邪魔にならず、決まったことをコツコツとやるだけ。
そういう毎日を積み重ねて、はじめて、みなさんの信頼を得て、頼られる管理人になっていくのです。
そのうち、「前はどんなことやっていたの?」と、あなたに関心を持ってもらえます。
それまでの辛抱。
あなたは、ただの人畜無害の掃除をするおじさんに徹することができる人が
マンション管理人になっても後悔しない人です。
後悔する人② 「楽そうだから」で選んだ人
現役時代に辛い思いをした。
せめて、定年後はゆっくり誰の指示も受けないで、静かに仕事をしたい。
マンションの管理人なんて、「楽そうだな」と思って、管理人になるような人はあとあと後悔します。
たしかに、管理人の仕事は難しくないし、決まったことを毎日飽きずにやるだけです。
ただ、この毎日決まったことをやるだけが
それが、結構きついんです。
後悔する人③ 人に頭を下げるのが、どうしても苦しい人
還暦を過ぎた男が人様に頭をさげることができない人は管理人に向いていません。
出入り業者とも、スムーズに仕事をすすめるためにも
住民の方とも、良好な人間関係を作るためにも
威張っていてはダメ、常に頭を低く、難しい顔をしないで、自然な笑顔(無理に笑顔を作らない)で接することが大事。
へり下る必要はないけど、謙虚な気持ちを持つこと
結局、自分的に100%の笑顔でも、受け取る側はだいたい半分50%です。
なので、普段より少しだけ、口元を上げるくらいが良い。
こんな人は、後悔しない3選
人に見られても大丈夫、小さな変化に気づく、同じことの繰り返しができる人、こんな人はマンション管理人をやっても後悔はしません。
後悔しない人① 掃除を「人に見られる仕事」と考えられる人
外で枯葉を集めたり、側溝のゴミを掻き出したりしている時は人に見られたくないですよね。
でも、必ず見られています。
基本、人に見られている仕事と思ってください。
それは、自分の視界に入ってくる人だけではないんです。
例えば、マンションの上階の窓から、あなたの仕事ぶりを見ている住民は複数人います。
迎えの町内会の会長さんがカーテン越しに見ていたり。
そもそも、見ている方が暇なだけで、そんなことを気にする必要はありません。
あなたはあなたの仕事をしっかりやるだけでいいです。
なので、見られていることを前提でコツコツ仕事をやるだけなんです。
どうしても、人に見られたくない、絶対イヤ!
という方はマンション管理人の仕事は向いていません。
後悔しない人② 小さな変化に気づくのが好きな人
管理人の仕事は建物自体の劣化などの変化と住民のちょっとした変化を感じとることが大切です。
例えば、入口玄関の掃除にしても、見過ごしそうな隅っこに、かならず蜘蛛の糸みたいのがうっすらと漂っているものです。
こういう異物をしっかり取り除かないと、住民のなかでも特に女性は見逃してくれません。
いくら床がキレイでも、隅々が汚れていると、そちらの方が気になるものです。
仕事に慣れると、小さな変化に気づかなくなることもあります。
そういう時は、仕事の順番を変えてみるとか、今日は上の方を重点的に見よう、明日は下の方をよく見てみよう、など、いつもと違うやり方をすると、意外に小さな変化が目につくものです。
後悔しない人③ 毎日のルーティンが苦にならない人
管理人の仕事は、ほぼ毎日同じ業務の繰り返しです。
使う道具も、挨拶する人も、目につく景色も、ほとんど変化がありません。
そういう環境でも苦にならない人が後悔しない人です。
同じ作業のなかに自分で向上心をもって、仕事に取り組めるような人が管理人に向いている人間だと思います。
まとめ|プライドは、捨てなくていい
プライドは、捨てなくていい。
置き場所を、変えればいいだけです。
前の仕事で積み上げてきたものは、消えたわけではありません。
人の顔色を読む力も、細かいところに気づく力も、今の仕事にちゃんと生きています。
人目を忍んで掃除していたあの朝も、今なら少し違って見えます。
定年後の仕事を考えているなら、まず自分が何を大事にしたいのかを、一度整理してみてください。
それが分かれば、後悔するかしないかの答えも、自然と見えてくるはずです。





